暮らしの中に書の心を!

ピクニック書道

最近、筆を手に取ったのはいつですか?日常では、ボールペンやシャープペンシルを使うことが多いでしょう。年賀状の宛名書きもパソコンで済ませてしまう方が多いかもしれません。なかなか、筆を使う機会がないのが現代の日本ですが、自分の名前くらい、筆でさっと書けたらカッコいいな、なんて思うことがあります。

日本最大の百貨店として生まれ変わったあべのハルカス近鉄本店において、新たな取り組みとして行われる縁活。そのプログラムのひとつであるピクニック書道の講師を務めるchieko先生は、長年住み慣れたあべの地域を盛り上げていきたい、という思いから、今回の縁活に参加されることになりました。

chieko先生は、普段は自宅の教室で書道を教える傍ら、ボランティアでも書道の素晴らしさを伝えておられます。生徒さんは年齢・国籍も様々。近年、日本文化に関心を持つ外国人は増えており、書道に興味を持ち、筆を手に取る外国人の方も多いようです。日本の伝統文化である筆から一番離れてしまっているのは、日本人の心なのかもしれません。

筆は、一度書いたら消すことができないし、服や床が汚れてしまうかもしれない。さっとポケットから出すことができ、小さな文字を素早く書くことができるシャープペンシルやボールペンに比べて、携帯のしやすさや利便性という点では劣っているのかもしれません。しかし、ふと身の回りを見渡してみると、筆で書かれた文字はたくさん溢れています。

筆が生み出す、柔らかいタッチと美しい曲線は、他の筆記具には真似のできないものです。

もう一度、筆を手に持って、文字を書いてみて欲しい。
筆の魅力に気付いて欲しい。
筆の文化を見直して欲しい。
そんな思いで始められたのがピクニック書道でした。

自宅で気合いを入れて書き初めをする、というのが難しいのであれば、遊びに出かけた先でふらっと立ち寄り、気軽に、筆に触れる機会を作ったらどうだろう。そうやって、長居公園や鶴見緑地など、屋外で書道をするイベントを開催するようになりました。2012年に開催された水都大阪でも、中之島公園でピクニック書道が行われ、たくさんの人が青空の下で書道を楽しみました。

今回のピクニック書道は、百貨店の中、つまり屋内で行われます。「それって普通の書道じゃないの?」と思われた方もおられるかもしれませんが、『遊びに出かけた先で、気軽に、書道を楽しむ』というピクニック書道という名前に込められたコンセプトは変わっていません。

開催されるのは7月7日、七夕の日。
七夕にちなんで、短冊に見立てた紙に、筆で文字を書き、それを笹に吊るします。用紙には牛乳パックや包装紙など、身近にあるものを再利用します。お金をかけずに、身の回りにあるものを活用し、楽しむことができる。まさに「ピクニック」という名前がピッタリですね。

七夕の日に、久しぶりに筆を手にとって、日本の伝統文化に触れてみませんか?筆や墨などの道具は用意しておりますので、手ぶらでお越しください!!

~ピクニック書道 in ABENO 開催概要~
【日時】2013年7月7日(日) 13:00~17:00
【場所】あべのハルカス近鉄本店6階 街ステーション
【費用】無料
【申込】不要

※追伸※
屋内でやるピクニック書道は今回が初めてですが、chieko先生は今後、第二弾、第三弾…と続けていきたいという思いがあり、ピクニック書道を実施する機会を探しておられます。「面白そうだな」と思われた方、「ここでできるんじゃないか?」という心当たりがある方はぜひお声がけください!

 

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