家を『育てる』 archi-humanistさんのチャレンジ

11月23日、建築家ユニットarchi-humanistによるイベントが7F街ステーションにて開催されました。archi-humanistさんは「不動産を適正な価格で公正に取引できるように」という目的意識を持った、建築や建設に関わる人で構成されている団体です。

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イベントは豪華2部構成で、第1部「絶対失敗しない!中古住宅の見極め方」、2部「壁紙の貼り方講座」と内容盛りだくさんだったため、お越しいただいた方々も大満足されているようでした!

 第1部はさくら事務所ホームインペクション大阪所属の大森さんによるセミナー。ホームインスペクションとは建物の劣化診断を行うことです。大抵は買い主さんと一緒に当該物件を見に行き、建物の中で劣化や補修が必要な部分を説明するお仕事です。そのお仕事を行うのが、大森さんのようなホームインスペクターです。

 ホームインスペクションは欧米では一般的ですが、日本ではまだまだ知られていません。特に関西でホームインスペクションを実施して売買される建物は、全体売買の5%以下だそう。大森さんが所属するさくら事務所さんは「人と不動産のより幸せな関係を追求し、豊かで美しい社会を次世代に手渡すこと」を目的に、売り主・買い主・会社・業界・社会の”五方良し”を目指していることから、もっと多くの方にホームインスペクションを知ってもらうために今回のセミナーを開催されたとのことでした。

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実際の換気ダクトの中や壁の亀裂の写真を見せながら、「ダクトとダクトのつなぎ目に隙間があると、そこから蒸気がもれてカビが生える」「亀裂の幅が1ミリ以上だと家が傾くから危ない」などなど、とても分りやすく説明して頂きました。また、体験談を聞くと、思わず自分の家も心配になってしまうほどでした。

第2部はクロス事業協会さんによる「輸入壁紙貼り体験」。たとえ中古で購入した家でも自分で壁紙を貼ることで、生活空間をより快適に、そして長く保つことが出来るそう。プロの方々がお客さん一人ひとりにマンツーマンで丁寧に教えてくださいました!

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とはいうものの、壁紙に皺を作らず均一になるように貼り、壁紙と壁紙の継ぎ目がぴったり合うように貼るのは細かい作業であり、O型レポーターの私には至難の業でございました・・・

今回使った輸入壁紙は不織布の貼りやすいもの。ビニールや紙は水気で伸び縮みして張りにくいが、不織布は伸び縮みが少なく張りやすいそうです。また幅が国産は900mmが普通なのに対し、輸入物は500mmで素人にも扱いやすいサイズとなっています。

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また、でんぷんのりではなくセルロースのりを使うことで家の壁紙の上から貼ることが出来るうえ、剥がしたときも下の壁紙に影響がないので賃貸の人でも壁紙を張り替えることができるとのこと。

参加されたお客さんは「facebookの告知ページをみて参加しました。壁紙貼りをできる機会がなかったのでやってみたかった。自宅でも機会があればやってみようと思います」とおっしゃられていました。

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今回archi-humanistさんが縁活に参加したのは、「今までとは違う人と出会いたかったから」だそうです。これまではカフェを借りて講演をしたりしていたそうですが、新しく活動を広げようと新たな試みとして縁活に参加してみようと思われたとのこと。お客さんの楽しそうな様子を見ていると、日本でも海外のように壁紙貼りを自分でするようになる日も近いかもしれませんね!