笑いから元気に! // NPO法人音楽と舞台の会

阿倍野も外は雪で吹雪き、一段と冷え込んだ1月19日。音楽・舞台で人の心を豊かにすることや、アマチュアの演奏家などの支援が活動趣旨である、音楽と舞台の会による「アマチュア女性落語会」が7階街ステーションでおこなわれました。今回は5名の噺家さんが出演され、外の寒さを全く感じさせない、とてもパワフルで暖かな雰囲気の縁活寄席となりました。

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落語は古典芸能の一種であり、今では馴染みのない用語などが出てきたりと、少しとっつきにくいものだと思われている人が多いかもしれません。ですが、古典的な表現を基礎にしながらも、現代にも通ずる笑いを噺家さんが自然に織り交ぜているので、落語を初めて生で観たという買い物中だった女性も「全く違和感無く笑えて楽しかった。」と話されていました。この笑いの工夫や1本のお話の練習を、噺家さんは1週間で終える人もいれば、3ヶ月間以上練習される方もいるそうです。「お客さんがたくさん笑ってくれると、私たち噺家もすごく活力になるし、この笑いの力で見に来たお客さんも元気になっていただきたいです。」と音楽と舞台の会・事務局の中川さんはお話しされていました。

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中入り(休憩時間)頃には、8階のテラスから7階を覗いて立ち見をする方もいらっしゃいました。出演いただいた噺家さんの多くの方は、普段はホールや公民館などの舞台で開催しており、今回のような人が多く行き交う百貨店の中で噺をするのは初めてだそう。昔、落語は江戸の町中の演芸会や外での大道芸会場で行っていたのが噺家のはじまりで、今回のような人が多く行き交う百貨店の中・街ステーションで噺をするこのスタイルこそが、落語の原点に近いのかもしれない。とても良い機会になったと話されていました。

また、今回の講演は女性ならではのパワフルさが感じられる落語というのも魅力の一つだなと感じましたし、買い物途中にフラリと立ち寄って観ることができる気軽さが「落語」に興味をもってもらえるキッカケになれば良いなと感じました。

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今回の寄席で使用した、大きくて真っ赤な高座。実はこの高座は、音楽と舞台の会さんに縁活寄席を実現してもらうべく、ボランティアチーム(CSRメンバー)によって作られた手づくり高座なんです!日常で大工作業なんてしたことがないメンバーも、指導のもと一生懸命に制作しました。立派に高座として目を引きつける役目をしていて、今回使っていただいた噺家さん達にも「この高座を使って定期的に街ステーションで開催したい」と言っていただき、とても嬉しく思いました。

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今回のように、私たちCSRも団体さんと共にプログラムを盛り上げて、百貨店や地域のみなさんが元気になるような活動を続けていきたいと改めて思いました。「アマチュア女性落語会」は、今後も定期的に街ステーションで開催される事になりました!次回公演は2月22日(土)です。笑いの力を全身で浴びて、こころも身体も元気になりに来ませんか?(サポーター・O)