共生の森の生きものたち ミニトーク // NPO法人共生の森

4月13日(日)13:00から、5F街ステーションにて、NPO法人共生の森のみなさまによる「共生の森の生きものたち」ミニトークが開催されました。

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共生の森」は堺第7-3区にあります。ここは、昭和49年から平成16年までの30年あまりの間、大阪府下から出た産業廃棄物を受け入れ、埋立処分してきた処分場の跡地の一部です。平成16年から、市民・企業を交え、地道な植樹活動が実って、年々、樹木が大きくなってきています。

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NPO法人共生の森は、平成16年から始まる「共生の森づくりワークショップ」の有志が平成20年に設立した団体で、森の運営・維持にかかわっています。ミニトークでは、寺田さんから「共生の森経過」共生の森の活動の歴史」「植樹の経過」「下草刈りなど森の維持」「森の植物が増えていく過程」の説明がありました。映し出される現地の様子に参加者も興味津々です特に植生が豊かになるといろいろな蝶が増えるというお話が印象的で、共生の森では現在21種類の蝶がいるそうです。中には4本脚の蝶もいるとのこと。セミの抜け殻も発見されていて、これはこの森でセミが生まれた証拠産業廃棄物で埋め立てられた土地も、大切にするとたくさんの動植物が生きていける大地になります。
奥田さんは、共生の森の植物博士。「植物の名前を知ると新しい友達が増えた気持ちになるとおっしゃいます。

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「植物観察の楽しみは4つ」
名前を知ること
季節ごとのさまざまな表情
希少なものに出会うこと
利用法を考えること
「アレチムラサキなど普通の図鑑にないものに出会えるんです」と語る奥田さんは、すごく楽しそうで、熱のこもったお話に、標本を手にしながら、聞き手も引き込まれていきます。

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植物の利用といえば、草木染め草木染め名人の渡辺さんは、「話すのが苦手なんですけど」といいつつ「洗濯物ではございません」という軽妙なつかみとともにご登壇森の下草刈りは大変だし、「雑草って言われて、嫌われたりもするけどみてください、この優しい色!渡辺さんはキラキラした笑顔で、「じゃまやなぁと思うものでも、私たちが利用法を知らないだけかもとおっしゃいます。ほんとうに…こうしてみると、簡単に雑草なんて言えません。1つ1つが各々の色を奏でる貴い存在で、ありがたいし、豊かだなぁと思います。

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鳥の羽の標本をもって登場されたのは、文字通り、このミニトークの「大トリ」寺川さん大きなフクロウのはく製は、会場でひときわ目立っていましたが、「はく製好きではなく、羽根をきれいに残したいんです」街を通る人の帽子の羽根も気になります、あれオオタカだな、とか(笑)」素敵です。寺川さん、立派な羽根マニアです。羽根があるということは、その鳥がそこに居た証拠。いろいろな鳥がやってくるということは、その鳥が食べる植物や昆虫がたくさんいるということだし、その鳥を狙うより大きな鳥もいるということです。都会に思える大阪でも、脈々と連なる食物連鎖と生態系が育まれていますそして、私たちもその中の一部。

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このミニトークを通じて、きちんと関われば、自然はきちんと私たちに返事を返してくれるんだなと思いました。
これからも、じっくり長く、活動を続けてくださいね。

                        (レポーター:松井)