「なにわ」の誇りを伝える。

DSC_7654-refine夏休みもあとわずかという8/31に、NPO法人 なにわ文化芸術芸能推進協議会さんの「能楽 と居合 武家の文化と体の運用」を取材してきました。

イベントでは観世流能楽師・山中雅志さんによる「能楽」の謡や仕舞、無双直伝英信流を修練されている錬信会の皆さんの 居合の演武が披露されました。 謡とは、能楽の声楽に当たる部分のこと。仕舞とは「能楽のデッサン」とも呼ばれ、能楽の一部分 をあの独特の面や装飾をつけずに舞うことを指します。

仕舞の披露は、今回特別に太刀や長刀を使って行われました。 普段は、扇だけであらゆる道具を表現されるのだそうです。 山中さんによる能楽についての説明の中、少しだ け仕舞を披露していただきました。

演目は「舟弁慶」源頼朝に追われた義経が、弁慶と共に大阪湾の辺りから船で西へ向かう途中、平知盛の霊に出会うシーンです。観ていて一番引きつけられたのは、その謡の迫力でした。マイクを使って聞く声とは明らかに違い、大きくとても通る声。その声を聞いているとグッと、仕舞の中に引き込まれました。

DSC_7711-refine錬信会の演舞では、全部で百数十ある型の内のいくつかを披露していただきました。 錬信会は大阪の堺市で開かれた道場をもと にしています。演舞では、様々な状況における、無双直伝英信流の型を見せていただきました。私も、中学の頃に剣道を少し 習っていたことがあるのですが、居合いは 全然別もの。剣道は決闘のように「はじめ!」の合図で始まるものですが、居合は暗殺など不意の戦いを想定しています。そのため、「闇の中で、相手を音で誘導して切り掛かる技」など、本当にいつどこで命を取られるか分からない状況を想定した技を披露されていました。

なにわ文化芸術芸能推進協議会の事務局を務めていらっしゃる、岡さんに今回のイベントについてお話を伺いました。なにわ文化芸術芸能推進協議会さんは、大阪の地元の子供達に誇りを持ってもらいたいという想いで、今回のイベントを企画されたそうで す。地元の子供達が、自分たちの住む地域の文化を学び、もっと自分が住む場所を好きになってもらう。そんなことを考えて企画をされたそうです。

今回の仕舞も大阪湾が舞台となる演目であることや、 練信会も大阪発祥というように、 大阪の文化を人々に伝えて行く活動を広くされているそうです。なにわ文化芸術芸能推進協議会では、他にも八尾の高安を源流とする高安ルーツの能についてシンポジウムを開か れたり、阿倍野を舞台とした「松虫」という演目を披露されたりしています。今後も、子 供達が「なにわ」を誇れるような、文化・芸能を披露されていくのだと思います。

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