あべのハルカスの子供用品売り場８階に、手作りの木製の遊び場が出現！

木育によって次世代への環境作り・日本の木の文化の伝承をミッションに活動されている「NPO法人木育フォーラム」がとっても楽しい遊び場を作ってくれました。

カンナ屑のプール

巨大木製木琴

大量の積み木や木製の手作りのおもちゃの数々

 準備から取材させていただきましたが、事前準備が大変だっただろうなと素人ながら感じてしまうほどのアイテムの数々。近鉄のスタッフ・縁活のボランティアもフル動員で準備にかかります。裸足で楽しんでももらえるようにシートを敷き詰め、巨大木琴・入口のゲート作りのスタートです。

巨大木琴は「つちやあゆみ」さんという方が作者で、大阪カンヴァスプロジェクト2012で入賞した作品「輪唱の◯」（りんしょうのわと読みます）です。水都大阪フェスの中之島公園で木が奏でるふくよかで豊かな音が都心の公園でどう響き渡るのか、耳を澄ませて欲しいと、つちやさんの思いで制作されたもので、今回は近鉄百貨店という室内ですが、人の雑踏の中ではどんな風に聞こえてくるのでしょうか。

ハープのような美しい曲線のパーツを組み合わせ、ド・レ・ミなど音別の木の音板を楽譜に沿ってはめていきます。木製のボールをてっぺんから転がすと・・「かえるの歌」が聞こえてきました！

音板の組み合わせで様々な曲を奏でることが出来るそうですよ。

カンナ屑のプールをいよいよ組み立てます。　安全に遊んでもらえるようにしっかりとバールで締めてくれるのは縁活のサポーターです。

　

みんな汗だくで枠が出来るとビニール袋に詰められたカンナ屑をどんどん入れていきます。縁活スタッフ、結構楽しんでる？

　

ニッコリスマイルの箱は実はおもちゃの玉手箱。この箱から次々に手作りのおもちゃが飛び出てきます。　そのあとはふたをしてもちろん机や椅子へ変身！こんなにたくさんの積み木見たことありますか？

 

木育フォーラムのスタッフがどんどん高く積み木を積んでいくのを「わくわく」しながら見つめている子、自分も試してみようと積み木を積もうとして崩れて逃げ出してしまった子・・いろんな体験ができますね。

同じおもちゃでも幾通りもの遊び方が出来るシンプルさも木製おもちゃの魅力の一つですね。もちろんどのパーツも角を丸くやすりがかかっています。「蜜蝋」や「クルミ油」など口に入れても大丈夫なように安全性にも気を使われていました。

　

準備中木琴の音に誘われ、遊技場の柵の周りは子供たちが興味深々。オープンしてもしばらく外から様子を見ていた子供たち。一人の男の子とお父さんがあまりにも楽しんでいるのを見て、我慢できずに保護者の方の手を振り切って飛び込んでくる元気なお子様をおられました（笑）。

オープンとともに来場された方は気が付けば２時間。子供にとっては楽園ですね。お父様がその間ずっと一緒に遊んでおられた姿がとても印象的でした。

 

昨今はあまりないようですが、昔はデパートは子供にとっては「屋上の遊技場」や屋上でのミニアトラクション、そして「お子様ランチ」を楽しみに大人について行っていたような記憶があります（～～）！今日の木製遊技場は、冷たいアルミやプラスチック製のおもちゃでは感じることの出来ない温かなぬくもりややさしい感触が、子供たちにもきっと伝わって自然な笑顔がこぼれていたように見えました。

周りで見ているだけでもほのぼのした温かなコミュニティスペースで、思わず取材を忘れて一緒に遊びたい衝動が（笑）

特定非営利活動法人木育フォーラム木育フォーラム理事長　米地徳行さん

　

今回取材している間中遊技場で子供達と戯れておられる姿を見て、本当に子ども好きの方だなっと感じました。

木工教室を経営する中、まだ大好きな子供達の未来の環境を守る為、2012年より活動を始めたＮＰＯ法人木育フォーラム。様々な行政との活動や民間のイベントや学校などで「木」に触れてもらう機会をつくられています。　木に関わる活動をされている方や団体とのネットワーク作りにも熱心で、今回の縁活へも声をかけられてさらに楽しいイベントとなっています。

縁活では今回初めての開催ですが、11月は16・17日も開催を予定。

今後も定期的に開催されるそうです。毎月遊びに来ているうちにきっとお友達もできちゃいますね。お子様と一緒に是非遊びに来てくださいね。

特定非営利活動法人木育フォーラム（NPO法人木育フォーラム）　http://www.mokuiku.org/
縁活開催日　　　　2013年11月3日‐ 4日　11時～18時　8Ｆ
次回開催予定　　　2013日11月16日-17日　11時～18時　8Ｆ