世界にひとつのオカリナをつくる!// シニア自然大学

どこか懐かしい響きのあるオカリナ。でも、実際に手に取って演奏したことのある人は少ないのではないでしょうか。そんなオカリナに触れるチャンスが街ステーションにやってきました。 5月11日に街ステーション8階にて行われた、NPO法人シニア自然大学校による手作りオカリナワークショップ。

5つの穴が開いた少し小さめのオカリナに絵を描いたり色を塗ったりして、オリジナルのオカリナを作ることができます。色付けが完成したら、オカリナの吹き方を教えてもらいます。小さなお子さまも親御さんと一緒に楽しんでいる様子でした。運指表も配られていたので、お家に帰ってからも練習できますね。

20140511_1 みんな真剣にお絵描きしたり、色を塗ったりしていました

この日使用されたオカリナは、シニア自然大学校の方があらかじめ準備したもの。型に粘土をはめてオカリナの形をつくり、乾燥させた後、サンドペーパーで表面を滑らかにし、窯で焼いて作ります。信楽焼に使われる粘土で出来ているのだそうです。

型を取って作るという方法はシニア自然大学校の東さんが考えられたとのこと。型があれば誰でも簡単に時間をかけず作ることができ、また家庭用のオーブンでも焼くことができるので、小学生から高齢者の方まで、幅広い年代を対象にオカリナ作り教室が開催されています。

20140511_2出来上がり。とてもカラフルで可愛らしいですね♪

オカリナの構造はとても単純ですが、息の強さや手の開き具合などによって音が変わります。また、キーの高さは中の空洞の体積で決まるのですが、手作りなので、ひとつひとつ微妙にキーが異なります。そのような違いが、オカリナの魅力と言えるでしょう。

オカリナは長い歴史を持つ楽器ですが、大阪ではまだまだ普及が進んでいません。腹式呼吸の訓練にもなることから、医療機関でのリハビリにも利用されているオカリナ。もっと普及させていきたい、吹ける人を増やすだけでなく、自分で作れる人、またそれを人に教えられる人を増やしていきたい、と東さんは語ってくれました。

自分で作った楽器を自分で演奏し、それを人に伝えていくということ。人から教えてもらうだけでなく、自分から人に伝えること、教えることの方が、学び得るものも大きいのではないでしょうか。オカリナの魅力とともに、人と人のつながり、伝えることの魅力を感じたひとときでした。(レポーター:ますえ)

20140511_3オカリナの吹き方、覚えてくれたかな?