キレイは、内側・外側の両方から//農と美の研究会(農業×美容部)

10月19日(日)は、イベントが盛りだくさんで、欲張って二つレポートさせていただきました。
ひとつは、9階キッチンスタジオで、14:00~15:30、17:00~18:30と全2回行われた
農と美の研究会(農業×美容部)さんによる
「体の内側と外側からキレイになる料理教室」。
10名の定員でしたが、好評だったので各回15名に増員しての開催となりました。
01料理看板03

みなさんは、6次産業化という言葉をご存知でしょうか?
6次産業とは、1次産業である農林水産業者が、生産だけにとどまらず食品加工(第2次産業)や流通・販売(第3次産業)にまで踏み込み、付加価値をつけることで利益を上げ、1次産業を活性化させようという試みです。
今回は1次産業である「ととろみファーム(箕面市)」が、美容「重ね煮(野菜の力を最大限にいかした料理)」・「エディブルスキンケア(食べられる素材でつくるスキンケア)」とコラボした料理教室でした。
実際に料理をすることはありませんでしたが、約90分のなかに身体の内側と外側の両面からアプローチする美のエッセンスがギュッと詰まっていました。
02進行中

まずはじめに、土師 有香子さんによる野菜の「重ね煮」。
Facebook →https://www.facebook.com/yukako.haze
ブログ→http://ameblo.jp/lalala712
03重ね煮
「重ね煮」は、野菜のうま味を最大限に引き出す調理法です。
重要なのはその名のとおり「重ねること」。お鍋のなかで、野菜同士を調和させることでうま味が増します。
重ね方は、「土」を基準に、上に向かって伸びる力の強い野菜を下に、下に向かって伸びる力が強い野菜を上に重ねることで、お互いの良さが調和するということです。これさえわかっていれば、いろいろ応用できます。

今回は、基本の重ね煮「しいたけ・たまねぎ・ニンジン」をそのままとおみそ汁にアレンジしたものを試食させていただきました。
年中手に入りやすく、野菜の彩り、食感、味わいなど、全てにおいてバランスがよい組み合わせです。
印象的だったのが、材料を重ねて蓋をする前に、お鍋に手をかざしながら、感謝の気持ちを野菜たちに伝えるということ。
一つひとつの動作を大切にすると、味に変化が現れるということです。忙しさのなかでおろそかにしがちですが、この根本こそが一番大切にしなければいけないことだなと、反省しました。
お味は、甘味料を入れてないのにすごく甘みがあり、それぞれの味をしっかり感じることができました。とても優しい味で、そのままでもおいしかったのですが、おみそ汁にアレンジすると出汁を使ってないのに、いい風味。野菜の味だけでなく、味噌本来の味も引き立っていました。
参加されたみなさんも、
「野菜を大切に思って作るというのが新鮮。今日からやってみようと思った。」
「野菜の甘さがいっぱいだった。ぜひ作ってみたい。」
「簡単なので、自分でも作れそうと思った。心をこめることが大切という言葉に、普段の自分を思い出し、グサグサ心に刺さった。」など、野菜の甘みに驚き、一つひとつを大切にするという考え方に共感されたようです。

2つめは、エディブルスキンケアのよこい あつこさんにハンドケアのポイント。http://www.frankincenselab.jp/
Facebook →https://www.facebook.com/ frankincenselab.jp/
エディブル(=食べられる(eat + able))スキンケアは、「食べ方を中心とした生活習慣による内側からのケア」と「食べられる素材だけを使う外側からのシンプルで優しいケア」をあわせて提案しています。
04化粧品
ハンドケアは、保湿に始まり、保湿に終わるというぐらい、乾燥を防ぐのが基本。
ハンドクリームというと、よくこすって塗り込んでしまいがちですが、体温でしっかり温めることで浸透力が増すので、しっかり押さえて入れ込んでいくようにするといいそうです。
試させていただいたクリームは、スィートアーモンド、ホホバオイル、シアバター、蜜ろうに、カレンデュラ(ひび割れ、あかぎれ、皮膚炎などに効く)を調合したもの。今回は誰でも使えるようにエッセンシャルオイルは使っていないのですが、いい香りがしたのは、シアバターの香り。
「市販のものよりしっとりしていて、つけ心地がよい」
「濃厚なので、いつものようにつけると、つけすぎでした」など、保湿力の強さを実感する方が多かったです。

そして、最後は「ととろみファーム」さんの開発中のハーブティーの試飲(とれたてレモングラスのお土産付き)。
安心・安全を意識しながら、大切に育てたハーブを乾燥させたお茶2種です。
講義の途中から、教室中に漂っていた香りの正体です。
「ととろみファーム」の只津 佳子さんのお話を聞きながら、バジルのハーブティーとレモンバームのハーブティーを試飲。
05ハーブティ
初めに飲んだバジルティーの感想は・・・
「バジルはパスタのイメージだったので、びっくり。新しい発想だと思いました。」
「日本茶に近い感じで、食事中に飲むのにいいのでは?」「なにかとブレンドしてほしい」「青臭さが気になる」という意見が多かったです。
レモンバームは、「リラックス効果を感じる」「国産ならではの香りがよかった」「体に入っていく感じが心地よい」など、リラックスできる味だったようです。
今回のみなさんの感想を参考に、きっとおいしいハーブティーができあがることでしょう。
「ととろみファーム」さんの野菜は、
月水金にグランフロント大阪の1階にある「SHUN*SHOKU LOUNGE by GURUNAVI」に卸しているので、ぜひ行ってみてください。

全体の感想として、
「めちゃくちゃ密度が濃く、楽しく、面白かった」
「中身が濃く、一つひとつのことが勉強になった」と言ってくださるように、みなさん熱心にメモをとっていらっしゃいました。今日教わったことをすぐに実行してくれそうな人ばかりでした。

最後に土師 有香子さんにこれからのおすすめの「重ね煮」をお聞きしました。
(下から)さつまいも500g、玉ねぎ300g、ニンジン150gに水を100cc入れた重ね煮で作ったコロッケ。
とろとろでクリームコロッケのようになるそうです。
聞いているだけで、おいしそう。私もさっそく作ってみます。

来月は、11月16日(日)13:30~15:30
次回は全1回ですので、ご注意ください!
関西医科大学付属滝井病院とハルカス22階の金山内科クリニックに協力をいただいて、糖尿病に注目した低カロリーな和食を紹介していただきます。
興味をもたれた方は、縁活のプログラムから申し込んでくださいね。
とても勉強になる時間を過ごすことができました。ご参加いただいた皆さま、取材にご協力いただいた皆さま、農と美の研究会(農業×美容部)の皆さま、ありがとうございました。
(レポーター:まつもと)