絵を通して作る人と人との縁

『お互いに絵を見せ合いながら、楽しく絵が描けました』嬉しそうに参加された女性は語っていました。3/2の午後2時から5時まで、近鉄百貨店阿倍野店9階のこもれびの広場で、世界芸術文化連盟さんの水墨画体験が開催されました。水墨画体験では、誰でもその場で水墨画を実際に体験することが出来、また世界芸術文化連盟の先生から描き方の指導も受けられます。

参加された方は事前に用意されたお手本の絵を見ながら、まずは思い思いに絵を描いていました。この日のお手本は季節に合わせて、おひな様の絵柄。参加された方は、新聞の折り込み広告を見て参加された方、その場で飛び入りで参加された方など参加の動機は様々ですが、みなさん夢中になって水墨画に取り組んでいました。

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だいたい1時間ほどで絵を仕上げたあとに、先生から水墨画の指導を受けることが出来ます。先生は、水墨画の基本的な書き方をレクチャーしてくださるだけでなく、元の絵に合わせてお手本にはない背景を加筆してくださるなど『自分だけのオリジナル水墨画』作成を手伝ってくれます。最初は自分が描いた絵を「恥ずかしくて持って帰っても、とても飾れない」と言っていた方も、先生に加筆してもらった絵を見ると「明日のひなまつりには家に飾ります」と嬉しそうに語っていました。

この日は参加者がひっきりなしで先生も大忙しの様子でした。参加者の世代も高齢者の方を中心に、子供連れの女性など様々。たまたま席が隣り合わせた方と絵を互いに見せ合うことで、感想を言い合うなど新しい「縁」がこの場で生まれていました。

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世界芸術文化連盟の高橋さんに、少しお話をお聞きしました。

大阪や京都で毎年展覧会を開催しており、今年で24回目になるそうです。
中国でも作品展を開催され、台湾でも開催しようという計画があるとおっしゃっていました。

高橋さんが水墨画を始めたきっかけは、昔教員をやっていた時の教え子の同級生が水墨画をやっていて、自分も誘われて始めたそうです。
旅行先で感動した風景や、写真を見て自分も描いてみたいと思ったものなど、自分が感動したものを題材にされています。

今回の水墨画体験について、最初は難しそうに思えるが、やってみると意外にできた、自分にもできるんだ、という風に感じてもらえたのではないかと思う、とおっしゃっていました。
また百貨店での展示については、初めて水墨画を見る方もおり、水墨画を知ってもらえるいい機会だともおっしゃっていました。

今回の縁活を通じて、たくさんの人に水墨画の良さが伝わり、またさまざまな「縁」が生まれたように思います。

 

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